アメリカで住むところも定まり、四苦八苦しながらも必要な手続きが一通り終わってようやく生活が少し落ち着いた
アメリカでの仕事
そうなるとようやく訓練生としての本題、現地での仕事だ
当時アメリカで普及し始めていたワイヤレスデータ通信サービスの最新情報を収集して日本へ紹介することをテーマにしていた
そこで現地のコンサルタントと一緒に仕事をすることになり、これもまた鍛えられた^^;
定期的なミーティングを行ってディスカッションしたり、カンファレンスやセミナーに出席したり、展示会へ行って情報収集したりと、とにかくあちこち飛び回り、たくさんのことを教えてもらった
まだまだ拙いコミュニケーションでついて行くのに精一杯の状況だったが、一番集中して充実している時代だったと思う
ありがたいことに今でもつながりは続いていて、現地へ行くことがあれば連絡を取って食事に行ってアップデートを交換する関係でいい友人であり、人生の師匠の一人だ
英語の勉強
仕事をするにも生活をするにも英語の上達は必須だ
さすがに毎日英語に囲まれて生活しているとイヤでも慣れてくるものはある
そうは言ってもビジネスをする上ではビジネス英語も必要ということで英語のレッスンも受け始めた
更にコンサルタントから日々のお題として与えられていたのが毎日現地の新聞を3紙読んで関連記事をスクラップすることだ
これがなかなか辛い
USA TodayとSan Jose MercuryとWall Street Journalと…ひたすらに文字を追い、新聞の構成が分かってくると少しは効率はよくなるものの、これは最後まで苦痛の種だった^^;
とはいえ、このトレーニングも英語を上達させてくれた一因であることは間違いない
聞くことと話すこと
英語漬けの生活をしていると英語を使うこと自体への抵抗はだんだんとなくなっていくものだ
そして英語を話すことに対して恥ずかしさを捨ててしまえば、話すことも苦にならなくなる
一番困ったのはヒアリングだ
あまり聞き取る耳はよくなかったので、ヒアリングにはいつも苦労していた
聞き取りに慣れるためにずっとTVをつけておいて聞き流したり、同じ番組を見るようにするといいよとか教えてもらったりしたのだが、当時は字幕もなく、自分には合っていなかったようでそれほど効果はなかった
ビデオで(当時はまだビデオテープだ)字幕を映すことができるキャプチャ機器が売られていて試してみたりもしたのだが、これもそれほど効果があるようには感じなかった
ただ一方的に聞くだけの試みに真剣さが足りなかっただけなのかもしれないが、結局は人とのコミュニケーションで慣れていった感じだった
ヒアリングも全てをちゃんと聞こうとするから難しく感じてしまう
分からなかったり、聞き取れないところがあると、そこが気になってしまう。そうすると更にその先の言葉を聞き逃すことになり、分からないことが雪だるまになって訳が分からなくなる、というのがパターンだ
一言一句全部分からなくてもいいんだ、と割り切れるようになるまでにはずい分時間がかかったような気がする
分からなかったり、聞き取れなかったところを気にしないで流して聞いていれば大筋の内容はなんとなくでも理解できるということに気付いたのは生活の中でつかんだコツのようなものだったのかも知れない
人とのコミュニケーションであれば相手も伝えようとしてくれるので、その思いで伝わることもあるし、分からなければ何度でも聞き返すことができる
聞き返すことに対する躊躇いも捨てれば人とのコミュニケーションは何とかなるものだ
話すことも聞くことも今となっては抵抗もないのだが、未だにヒアリングは苦手だ^^;
英語のコミュニケーションの秘訣
- 話す時
- 伝えたいことをはっきり意識する
- 下手な英語を使うと笑われるんじゃないかとかいう羞恥心を捨てる
- とにかく伝えたいことが伝わるように単語を並べルだけでも、身振り手振り交えてでも、とにかく話す
- 聞く時
- 分からない単語や聞き取れなかったところは流して何を伝えようとしているのかを意識する
- 分からない時は聞き返すことをためらわない
アメリカでの実体験で学んだ英語でのコミュニケーションの秘訣はこんなものだ
これだけでコミュニケーションは何とかなるものだ^^