年を重ねる度に記憶力が落ちているのではないかと感じるときがある
もちろん感覚的な比較でしかないのだが、若い頃はもっとたくさんのことを記憶できていたと思う
記憶能力の衰え?
思い出の中の自分を振り返っている訳だからその記憶が客観的にどれほど正確なものなのかはもちろん計ることはできないのだが、一般に年をとると記憶力が落ちると言われているのを体感しているような感じだ
いま、学生の頃を思い返してみれば、当時はいわゆる詰め込み型の勉強法が多かったから、まさに覚えることが勉強だったと言われるような時代だったのかも知れない
公式を覚え、英単語を覚え、歴史の年号を覚え、古典や地理、化学記号など、よく覚えることができたものだと思う
高校生の頃は試験の前に友人と教科書のどこにどんなことが書いてあったのかをクイズ形式で出し合って記憶したところを競い合っていたことが思い出される
就職した後も20代、30代の頃までは特に記憶力なんてことを意識することもなく過ごしていたように思う
ノートを取らなくても、特に困らなかったのはいつまでだっただろうか
情報の洪水
年を重ねて記憶力が落ちたと感じていても、仕事でも生活でもそれほど影響があるわけではない
大切なことはメモを取ればいいし、最近は便利なツールがたくさんあって全てを覚えていないからといって困るわけではない
第一情報量が多くなりすぎて、さすがに全てを覚えるということが現実的ではなくなってきているという背景もあるとは思うのだが
興味の対象
もう一つ背景として、だんだんと興味の対象が減ってきているのかもしれないと感じることがある
興味の対象を減らすことで記憶することを少なくする意識が働いているのかも知れない
ただ、興味を持った対象についてはちゃんと新しいことを覚えることができるのだから特に脳が退化しているというようなことはないだろう
記憶力と関係するのかどうかは分からないが、ある意味週末に仕事のことを忘れてしまうということはONとOFFの切替えがうまくできている手助けになっている一面がある
昔の仕事では週末まで仕事に追われ、仕事一色といった時もあったから、それを思えばいい感じに仕事のことを忘れさせてくれていると考えれば、悪いことじゃない
若い頃であれば引きずってしまうような失敗も、反省と振り返りが終わればすぐに忘れて気持ちを切替えることができるようになったといえば楽観過ぎるだろうか
新しい興味の対象
いま、健康についての新しい考え方や、投資についてのお金の勉強、異動で変った新しい業務など、いろいろと新しいことに接してチャレンジすることが増えている
その対象が面白いと思えるから、自然と興味は広がっていくし、勉強することもたくさんあるのだが、必要な知識はそれなりにちゃんと頭に残っている
もちろん昔のように一度読めば、とか一度聞けばというような訳にはいかないが、記憶力は心配するほど衰えている訳ではないことを実感できるし、興味を持つことが記憶の原動力になっているのを改めて感じる
記憶力が落ちたかな、と感じていたのは自分自身が停滞していた時期だったからかもしれない
自分の意識が前を向けば頭もまだまだ付いてきてくれる
週末のONとOFFの切替えや、都合のいい忘れ方は継続しながら、前向きに進んでいくことにしよう!