昔から人の顔と名前を覚えることが苦手だ
なかなか顔と名前を一致させることができないのだが、何度か顔を合わせて話をすることで記憶を定着させる
もちろん学生の時など身近な友人たちやクラスの仲間たちは毎日のように顔を合わせるので、それほど意識することもなかった
困りごと
就職してからも職場の同僚やチームのメンバなど身近な人は問題ないのだが、たまにしか顔を合わせないというような場合には困ったことになる
以前に名刺を交換した相手に初対面と思って名刺を差し出してしまったり、名前が思い出せなくて困ったりと、仕事上はなかなかにやっかいだ
それでも定期的に打ち合わせをする機会があったり、電話やメールで連絡を取合う相手であれば覚えるのも早いのだが、あまり直接的に係わる関係がないととたんに記憶が曖昧になる
打ち合わせが予定されると、事前に出席者を確認して以前にお会いしているかどうか名刺を確認したり、同僚に確認したりすることで気をつけるようにしていた
名刺管理のアプリもあるので、事前の確認には便利ではあるのだが、なかなか顔と名前を一致させることができないのは変らない
ただ、自分の苦手意識を自覚した後は、ある意味開き直って対応するようになった
会話の流れで顔と名前を一致させたり、思い出せないときは改めて相手に確認すればいいやと思うことで変なプレッシャーからは解放される
相手に対しては大変失礼な話なのだが、態度と言葉遣いが失礼にならないようにということには気を遣ってきた
仕事柄営業を受ける立場になることが多かったので、まだ助かっているが、もし、自分が営業する立場の人間であれば、とんでもないディスアドバンテージである
相手の顔と名前をすぐに覚えられる営業の方は凄いなあといつも感心する
苦手は克服するもの?
こんなに苦手意識を持ってしまうのは、なぜなんだろう?
自分のまわりの世界をあまり大きくしたくないという意識が働いているのかもしれない
まわりの世界が大きくなると不確定要素が増える。不確定要素が増えると気持ちが落ち着かなくなるから、不確定要素をできるだけ取り除きたいと無意識に思ってしまっているのではなかろうか
自分の傾向
元来が人の輪を広げていくことには苦手意識がある。気心のしれた仲間との関係性を好む傾向が強いという自覚はある。初対面の人が苦手なのもそのためだろう
新しい出会いや、関係ができることで、つながりが生まれて生活もビジネスもより豊かになる方向に動いていく、ということは頭では理解しているのだが…
いざ行動となると多大なエネルギーを要するからやはり苦手意識が先に立ってしまうのだろう
悪いことばかりじゃない
一度関係が確立してしまえば何のことはないのだが、そこに辿り着くまでに時間がかかってしまうということだ
損な一面があるのかもしれないが、見知らぬ人からの下手なセールスに乗ってしまうことが避けられるポジティブな面もある
少しずつ信頼関係を築き上げていくのが自分のスタイルと分かって前向きに捉えれば悪いことばかりじゃない
苦手意識をネガティブに捉えて克服することばかりが道じゃない。自分の傾向と理解してポジティブに捉えてうまく付き合っていくこともまたもう一つの道だ