🍖だより4年目201日目
季節が一気に進んだなぁ
あの灼熱の暑さが今は遠い
今朝もずい分と過ごしやすい
朝のジョギングをしていると時折、絵になるような素敵な情景に出くわすことがある
橋の上に止まっている鳥が羽を広げて何かのエンブレムのように見える光景だったり、朝日を水面に映した目映い光景だったり
思わず立ち止まって、その情景をカメラに収めたいと思う
でも自分の目で切り取った風景は、カメラのレンズを通すとまるで変わってしまう
思ったような絵にならずに首を捻ることになる
カメラは見たままを切り取ってくれるわけじゃない
今なら後で加工してその時見た感覚に近い絵にできるかもしれない
でも手を入れてしまうと、それはもう自然ではなくてアートになってしまう気がする
人の目は凄いんだな
正確に言うなら目というよりは脳なのかもしれないけれど
見たいものにフォーカスして見せてくれる
それはピントやぼかし、ズームやフレーミングなど、カメラの高性能な機能を備えている
いや、話は逆か
人の目に近づけるようにカメラが進化しているんだな
そんなことを思いながら、目に留まった一瞬の情景を脳裏に焼き付ける
写真として残すより、記憶として残した方が心に残る
写真を撮ると、なんだか脳が安心してしまって、せっかくの情景の感動が薄まってしまいかねない
便利だけど、何でもかんでも写真に収めてしまうと、今ではただのデジタル情報になってしまう
確かに思い返したり、誰かと共有するにはいいけれど、その時その場所で感じた感覚をより鮮明に思い出すのは記憶の方だろう
今でも思い出す、昔オーロラを見に行ったときのこと
期待していなかった早い時間帯にオーロラに遭遇して、そんな時に限ってカメラを部屋に置いてきてしまっていた
オーロラを見た時に部屋にカメラを取りに戻ろうか、このままオーロラを見ていようか、と迷ったが、そのままオーロラの感動を味わうことを選んだ
その選択は今なお当時を思い出す度に感動が蘇ることを思えば正しい選択だったと思う
もしカメラを取りに戻って写真に残すことを選んでいたら、感動は半減していたかもしれない
ちゃんと綺麗に写っているのか気になって、意識がカメラの方に向かっただろうから
素敵な情景は目に焼き付けて、いい思い出を増やしていくのがいい
一日はいいことから始めよう!