🍖だより151日目
知識の1UP!
なぜ目的やゴールを設定することが大切なのか、なぜ人に物事を頼むときには背景から説明した方がいいのか、を脳神経科学の観点から解き明かしてくれる本がある
青砥瑞人著「BRAIN DRIVEN」
この著書の中でモチベーションのメカニズムについて解説してくれているのだが、なんとなく頭で分かった気になっていたことをしっかり言葉で整理してくれているので、なるほど!と肚落ちした
人は心理的に安全な状態を求めているというのが考え方の前提だ
人は生きのびるために心理的に危険な状態を感知する能力が発達していて、危険を察知すると本能的に身を守ろうとして、考えるよりも先に行動に移ってしまう
心理的に危険な状態になるのは恐怖や不安によるもので、全く自分の脳内に記憶がない情報や新しいものに対して脳は不安を感じやすく拒否反応を示しやすい。その結果として新しいものに対して人は否定的になる
だから多くの人は新しいものに対して保守的になるし、取入れるのに時間もかかる。また、人がネガティブな所に目がいきがちなのは、危険を察知しようとする心理的な要因が働いているからだと考えると、そうだったのかと納得できる
この本質が分かっていれば新しいことに取組む時に、関係する人にどう接すればいいのかが見えてくる。その人にとっての未知の要素をできるだけ減らしてあげればいい
経験のないことをするとき、行き先が曖昧でどこに辿り着くのか分からないような状態だと人は不安を感じやすく、前進しにくい。だから目的やゴールを設定したり、背景を説明したりして曖昧性をできるだけ回避してあげることを考える。そうすることで、心理的に安全な状態に持っていきやすくするということだ
目的を明確にするのが大事だと、何かにつけて学んできたが、脳神経科学の観点でそのメカニズムが納得できるとなんともスッキリして気持ちがいい
一日はいいことから始めよう!