🍖だより4年目30日目
オーディオブックを聞き始めてから一年半くらいになる
これまで355冊を聞き終えた
おもしろいもの、退屈なもの、聞き流すもの、ためになるもの、いろいろあった
そんな中で、久しぶりに当たりの本があった
鴻上尚史著 「空気」と「世間」
COOL JAPAN(クールジャパン)というTV番組を何度か見たことがあるけれど、その番組でMCをしていた人がこの本の著者だ
海外からの目を通して日本人というものをすっきりと説明している
これまであまり意識することなく感じることがあった共感、不快感、憤りなどの感情を抱く要因を、なるほど、と納得させてくれる
性格的なものかと思っていたことも、あながちそうでもないのかもしれない
「世間」と「社会」の違いはぼんやりと感じていた境界をハッキリと見える形にしてくれた
まさに2称と3人称の間、2.5人称の世界が「世間」と考えるとなんだかきれいに肚落ちした
日本独特の「世間」という概念、「空気を読む」という独特の感覚が日本人にある種の特殊性を与えている
いい面と、悪い面と、どちらも併せ持つ特性だ
これまで蓄積されてきた世間の中での生活と、アメリカ、アジア、ヨーロッパと異なる文化や習慣を持つ国での生活と、多様な経験をする機会を得て、日本人の特殊性に更に特殊性が加わったのが、いろいろな思考を育む土台になっているのかもしれないな
その根本が分かっていればこれは結構な強みじゃないか
気づきを与えてくれた一冊だ
一日はいいことから始めよう!