1UP~アドラーの教え

アドラーの教えって面白い

まだまだ表面をなぞっているだけだけど、その考え方は分かりやすい。シンプルだし、シンプル故に新鮮だ

感情はコントロールできる

人は自分の今の状況を正当化するために過去を利用しているという

過去の経験がトラウマになって行動を制限している状況を、今の状況を変えたくないから自分がトラウマを理由に変ろうとしていないと捉える

確かにそういう考え方もあるかなと思えてしまう。感情的になっていても数秒ですぐに冷静になることができるし、相手や対象によって感情を使い分けたりすることを人は意識することもなくやっている

そうであれば感情はコントロールできると意識することができれば自分を変えることもできると教えてくれている

世の中はシンプル

日々いろいろなことが起こり、様々な悩みを抱え、思い通りに物事が進まず、世の中はなんて複雑なんだろうと感じてしまう人の心を、だいたいがあなたの課題じゃない、とバッサリ一刀両断してくれているのも面白い

これはそのまま、その通りだと感じさせるものがある。世界で起きている争いや事件も、政治や経済の問題も、自分ひとりで何とかできる問題じゃない。自分の力が及ばないことに対して悩んでも仕方がない。世の中の全ての出来事に対して自分の意見を持たなくてはならないなんて考える必要もない

自分に関係のあること、全ての悩みは対人関係だから人との関係を何とかすれば世の中はシンプルになると教えている。対人関係の悩みを解決する秘訣は自分のことと他者のことを分けて考えることだという。そのためには承認欲求を捨てることが必要だと。対人の関係性の中で自分の行動を決めるのではなく、自分の軸で自分が決めることが大切だ。人の評価を気にして行動しているうちは相手の反応に振り回され、自分でコントロールできないことに依存してしまうから悩みを持つことになる。自分で決めてやっていることであれば人の目を気にすることはない。人の目が気になるのは人の評価を気にしている証拠ということだ。

具体的な手段としていわれているのが、褒められようとしないこと、また、褒めないことだ。褒めるのはいいことだと思っていたが、アドラーの考え方では、褒める、褒められるという関係は縦の関係で、褒められる方は心理学的には無意識のうちに褒める人の方が能力が上だという関係性を刷り込むことになるらしい。深いなぁ。

だから褒める、褒められるという縦の関係性ではなく、感謝という横の関係性になるのがいいという。

仲間に貢献できていることが幸福

幸福とは共同体感覚、仲間に貢献できていることだと定義している

幸福になるためには競争しない、する必要がない。仲間に貢献できていることを感じられれば人は幸福になれるという。承認欲求に近いようにも思えるが、仲間の反応を気にすることなく、自分が貢献していると自分の価値観で判断できていれば幸福を感じることができる。

そのためのステップが三つ

  1. 自己受容
    何かをすることによる行為レベルじゃなく、自分の存在レベルで自己を受け入れることで自信をもつ
  2. 他者信頼
    無条件で信じること。裏切られるのが怖くて無条件で信じられない気持ちに対して、他者がどう反応するかは自分ではコントロールできないから、自分の課題じゃないと考える
  3. 他者貢献
    無条件で信じた仲間に貢献することで幸せになることができる

人生のゴールが幸せならばいつでもゴールにたどり着ける

幸福というゴールは線の先にあるものじゃない、人生の今の時点でたどり着けるゴールだし、だから今を集中して生きることでいいんだと教えてくれる

アドラーの教えの全てをそのまま、肯定できるわけではないけれど、考え方はとてもいい学びだ。幸福に生きるための考え方をひとつ増やしてもらった

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