1分 | 🍖だより

1分という時間は長いだろうか、短いだろうか？

その時の状況と気分によるから捉え方はそれぞれだ

人それぞれにその時に感じる1分の長さは違うだろうし、同じ人にとっても感じる1分の長さは時と場合により長くなったり短くなったりする

1分という時間は客観的にはどの1分も同じ長さなのに不思議なものだ

1分の長さ

”A watched pot never boils.” 「見ているポットはなかなか沸騰しない（待つ身は辛い）」うまい表現だなと思う

意識が時間に向いてしまうと時間が経つのが遅く感じてしまう

信号待ちやエレベーター待ちをしているときも、ただ待っていると1分は長い

ハードなトレーニングをしているときなど、その辛い時間が早く終わってほしいと、時間に意識がいっていると1分は長い

ケガや病気で痛みを感じているときも、耐えている時間が早く過ぎてほしいと、時間を意識してしまうと、たとえ1分でもとても長く感じる

1分の短さ

”Time flies” 「時間は飛ぶように過ぎていく（光陰矢のごとし）」少し長い月日の時間に対して言われることだが、時間の過ぎゆく速さを言い表しているこれもうまい表現だ

特に、楽しさや幸せを感じている時は短く感じる

読書やゲームに没頭しているときはすぐに時間が経ってしまうし、好きな人といるときや楽しいイベントのときなど時間の経過は早く感じる

また、一定の時間の枠にやることを詰め込んでいると時間が足りなくなって焦ることになる。朝の外出準備で焦ったり、期限や締切りに追われているようなときだったり、これもある意味時間が短く感じる状況である。焦りで今手をつけていることに集中している状況だ

時間が短く感じてしまうのは時間ではなく、もの・ことに意識がいっているときだ。集中している時に時間の経過は加速して感じてしまう

時間の不思議

自分の感情や思いと逆の体感になるのが時間の不思議さだ

時間は客観的には同じ長さだから、それを捉える人の意識の不思議さといった方がいいのかもしれないが…

時間を意識した瞬間に時間は意地悪な生き物に変わってしまう

今の時間が早く過ぎ去ってほしいと思っているときは長く感じてしまい、今の時間が過ぎていくのが惜しいと感じているときは一瞬で過ぎ去ってしまう

もしこの時間の感覚を自分でコントロールできたならもう少しいい時間の過ごし方ができるんじゃないかと考えてしまう

感覚の逆転

待ち時間は意識を別のものに向ける

何かを待っている時間、その時間に意識を持っていってしまうと時が長くなる

その時間に意識を別のことに向けることができれば、その人にとっての時の進み方が変わる

歩行者信号で止められて信号待ちをしているときにただ信号が変わるのを待っていては待ち時間が長く感じてイライラが募ってしまう。急いでいるときはなおさらだ

そんなときは別のことに意識を向けてみる

誰かに一言メッセージを送ってみたり、視線を上げて遠くを見たり、その先の予定を頭の中で確認してみたり、意識を時間から外すことで待つ時間の精神的なストレスから解放される

自分の中で待ち時間を感じたときに行うルーティンを決めておくのがお勧めだ。簡単なゲームやパズルでもいいし、メッセージやチャットでもいい。音楽でもいい

私の場合はこれまでに訪れた場所を地図上にマッピングしていくことで意識を時間から外している。特に強い目的意識を持って始めたわけではないが、いつか自分が行ったことがある土地を地図上に並べて眺めてみるのも楽しいかもという思いつきで始めたのだが、そのためにまとまった時間を費やすまでもないことということで、まさに隙間時間を埋めるのにはもってこいだ。その時を振り返りながら操作をしていると待ち時間はあっという間に過ぎていく

待ち時間が長い時は読書だ。それもお気に入りの本で意識がすぐに本に向かえるものなら長い待ち時間も苦にならない