物持ち つづき

物を手放すのが難しい。片付けにはやっかいな性向だけど、反面とてもいいことがある。一つの物を長く使い続けて物を無駄にしなくなることだ。特に人からもらった贈り物はありがたくてずっと使い続けている。

贈り物

自分が人にプレゼントをするときはかなり迷う。ありきたりのものでは物足りないし、何かその人への思いを乗せたいと思ってしまうからなおさらである。だからそうして選んで準備したプレゼントを相手が喜んでくれたらそれは最高に幸せな気分を味わうことができる瞬間になる。相手もうれしいし、自分もうれしい。こんなところに拘りを持つから相手からプレゼントをもらったときはとてもうれしいし、ありがたくてずっと使い続けることになる。使い続けていると愛着がわいてきて更にいい関係になっていく。

長く使い続けているものが今もいくつかある。一番長いのは成人式の時に叔父さんからもらったネクタイピンとカフスボタンのセットだ。スーツを着る機会が少なくなってきているので箱に眠っていることが多くなっているが、スーツを着るときは今も愛用している。名刺入れもプレゼントでもらった物だが、もう20年以上も同じ物を使っている。
長く愛用するだけに、使えなくなったときは名残惜しいが、丁重にお別れをしてきた。サインをするために愛用してきたペンや革のキーケースなど使う頻度が高いと消耗してしまうのは仕方がない。また新たな出会の機会を待つことになる。

こだわり

こういう使い方をしているから、一つの物を長く使い続けるのであれば質のいいブランドにお金をかけることも悪くないと思う。一生物と考えれば結果的にいい買い物になる。たとえ値段が倍であっても倍以上の長い期間使い続けるのであれば何度も買い換えるより結局安い買い物になるからだ。だから普段使いしなかったり、蒐集に走ってしまうのはどこか違和感を感じてしまう。とはいえ、あまり物に固執することはないので、自分で購入しようと思う物はそれほどないのだが、買うときはいい物を長く使うことを意識して選ぶようにしている。

もう一つのこだわりは移動する時に持ち物を少なくすることだ。物を手放すのは難しくても持ち物を少なくするのは結構徹底している。会社へ行くときは手ぶら通勤で、持ち歩く物は家の鍵と財布、スマホ、ハンカチ、後は文庫本が1冊というのが大体のパターンである。財布の中もかなりすっきりしている。必要なカードやID数枚と紙幣がクリップできるタイプのiClipが今のお気に入りだ。支払いはスマホかカードが使えるところをできるだけ選んで、現金、特にコインを極力持たないようにしている。最近はほとんど現金を使う必要がない生活ができる環境になっているのはありがたいことだ。

旅行に出るときも持ち物は必要最小限の着替えが普段の持ち物に加わる程度でコンパクトな鞄が一つ、飛行機に乗るなら機内持ち込みできる程度の身軽さで移動するようにしている。海外へ行くときはパスポートが加わるが、日用品などは現地で調達することもできるし、荷物に気をとられなくていいのが何より精神的に楽でいい。

シンプルライフへ

旅や移動についてはこんなシンプルライフができている。今の生活もずい分すっきりした。あとは実家と異動前の自宅にある思い入れのある品々の扱いだ。折り合いをつける道を模索して今度帰ったときには心地よい場所になることを目指して、いざ!

 

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