息子のこと

初日の🍖だよりで息子が納得のいく試験結果だったということを嬉しいニュースとして書きました。今の時期なら高校や大学の試験を思い浮かべるかも知れませんが、私の息子は確かに大学入学のための試験ではありますがシンガポールの大学という特殊な事情があります。

シンガポールの教育

シンガポールでは学校を卒業する時に全校一斉で共通の試験を受けます。その試験の結果で次の課程に進んでいくのですが、希望校をリストアップして、獲得したポイントが高い順番に選抜される仕組みです。高校卒業の時に受ける試験がA-Levelです。

このA-Levelの試験の結果次第で進学することができる大学と専攻が決まるのですが、本人としては後悔のない成績だったということなので、今はどの大学で何を専攻するのか頭を悩ませているところです。親としては試験の点数よりも自分が納得できたかどうかの方が大事だと思っているので、その意味では親としても嬉しい限りです。

小学校

シンガポールでは日本の小学校に当たるのがPrimary Schoolです。これは日本と同じ6年制です。始業時期が日本とは違って1月始業になっています。小学校の時は毎年成績順にクラスが決められていました。日本ではあまりそういうことは聞きませんが、ある意味分かりやすいシステムですね。小学校を卒業する時に受ける試験がPSLEと呼ばれるものです。この試験の結果で行きたい中学をリストアップして成績のいい順番に決まっていきます。ただ中学に進学するときはおもしろいルールがあって、兄弟姉妹がいればその兄弟姉妹が通っている学校に優先的に入れます。次に両親が通っていた学校とか選択の余地がある仕組みがあります。

中学校

中学校に当たるのがSecondary Schoolです。これは日本と違って4年制です。シンガポールにも中高一貫に当たるようなシステムもありその場合は6年制です。また、成績によってカリキュラムが異なる仕組みもあり、このあたりから将来へ向けた選択が始まっていきます。中学を卒業するときにはO-Levelと呼ばれる試験があり、中学の時と同様にこの試験結果で高校を選択します。高校は結構ランクがあるようで、教育熱心な家庭は子どもが入る高校によって引越まで考えるという話も聞いたことがあります。

高校

高校に当たるのはJounior Collegeで2年制です。高校が日本より1年少ないので、小中高トータル年数では日本の6-3-3に対して6-4-2で同じになります。高校までは4学期制で、学期ごとで3月、6月、9月、12月に休みがあります。3月と9月は1週間、6月と12月は1ヶ月の長い休暇です。シンガポールの授業では頻繁にテストがある印象でした。そして、高校卒業時に受けるテストが先のA-Levelです。

大学

次はいよいよ大学ですが、小さい国ながら今は8つの大学があるようです。私がいた当時よりはずい分と増えました。シンガポール国立大学(NUS)や南洋工科大学(NTU)など、最近では世界の大学ランキングでも上位に入るような大学もあり、専攻はそれこそたくさんあって、いい環境だと思います。

将来へ向けて

一番良いのは将来やりたいことがあって、その実現に向けて必要なことを学ぶために行き先を決めるというのが理想かなと思います。そういう自分も大学生の頃にそんな理想的な道を歩んだ訳ではないので、息子にはこれからでもしっかりやりたいことを見つけていってもらえればいいかなと思っています。自分ができなかったことを子どもに期待するのは行き過ぎだと思うので。

シンガポールではジョブホッピング(転職)が当たり前で、日本でも以前に比べて受け入れられやすくなってきましたが、仕事を変えるごとにステップアップしていくというのが当たり前の考え方になっています。そのステップアップに学業に戻ることが普通に選択肢の一つに考えられています。私自身も就職した後でもう一度学び直せたらと、感じることがあったので、いったん就職して、自分に足りないところを感じたり、やりたいことを見つけたりしたらもう一度学び直すということが普通に選択できる環境はとてもいいと思います。

息子はシンガポールで生まれ育ったので、日常は英語を使います。学校では中国語を学ぶので普段は英語と中国語になります。次に親しむのはマレー語で、これはシンガポールがマレーシアから独立した歴史があるからですが、国歌がマレー語で軍の命令もマレー語を使うということです。親としては日本語の優先順位を上げてほしいと思いつつも、将来を考えれば英語と中国語を成長する中で身につけてくれたことは良かったのかも知れません。今後の世界を生き抜いていくために必要なツールを身につけていることになるので、シンガポールでの教育を選択したのは今にして思えばいい決断だったのかも知れません。私としては祖父母との会話に困らない程度には日本語を身につけてもらえればなと思っています^^

さて、息子は何を専攻すると言ってくるのか? 本人が行きたいというところで勉強できるように親としては全力サポートですね。
私も今シンガポールの大学でどんなことをやっているのか勉強中です。

それではまた明日!

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