確定申告が必要になった
会社で積み立て形式でやっていた持株会で株式を売却することになったためだ
売却された株式は一般口座の扱いになるということで確定申告が必要になったわけだ
投資の知識がないときに始めた持株の積立てだったので、あまり投資という意識も持たずに続けてきていたのだが、考えてみればずい分と早くから投資はしていたと言うことか^^;
今、お金の勉強をして少しずつ投資についてわかり始めてきていることもあり、今回のことで税金について実践で学ぶことができた
利益が出ているのだから税金分を差し引かれるのは仕方のないことだが、改めて税金の高さを実感した^^;
個人で始めた投資の証券口座は特定口座にしているので税金は源泉徴収で気にしなくていいのだが、結局税金分を差し引かれているのは同じだ
それなら精神的には特定口座の方が楽である
確定申告の手続き
確定申告は初めての経験だ
経験のないものは何かと不安が大きいものである
何が不安かと言えば手続きが分からないことだ
最近はオンラインでかなり便利になっているようだが、知らないものへの不安はついて回る
ありがたいことに会社でも確定申告の手続き方法を解説してくれる機会を作ってくれたので、流れは理解できたものの、ここでも私の特殊事情である海外居住の扶養者がいるケースは例外的な話なので、当然説明の中には入っていない
個別の質問にどう答えて、何を準備すればいいのかが分からないのがまた不安の種である
会社で解説をしてくれたところに問合せをしたり、確定申告のサイトやネットで情報を探したりしながら手探りで準備を進めてきた
全体の流れ
まずは「国税庁 確定申告書等作成コーナー」で申告書の作成開始だ(※画面遷移は末尾)
私の条件
- 株式譲渡所得(上場株式)の申告
- 配当は源泉徴収で申告しない
- マイナンバーカードなし
- 海外居住扶養家族あり(配偶者、子ども)
- 保険控除(生命保険、火災保険、地震保険)
- 印刷して提出
特殊情報
配偶者控除の入力と扶養控除の入力をする際にチェック項目がある
国外居住親族(「配偶者の方が非居住者である。」)の項目に✔をつけると年末調整の質問が追加される
「入力中の配偶者の方は年末調整済みですか?」
意味が分からず、問合せをしたところ、年末調整で扶養親族として手続きが完了していれば配偶者の年末調整も実施済みという解釈でよいということだったので「はい」を選択すればいい
扶養控除で子どもの情報を入力する際も同様である
Tips
- 端数計算が必要になるときは納税者が有利になるように計算するそうだ。税金が多くなる収入の端数は切捨て、税金が少なくなる費用の端数は切上げで計算する
- 確定申告が必要なものは一般口座と特定口座の源泉徴収なしのものだけでいいそうだ。源泉徴収されているものは申告するのかしないのか選択ができる。取引が赤字の場合は申告する方が有利。配当金も源泉徴収になっていれば申告は選択できる。申告の有無の2パターンで書類を作ってみて税金が安くなる方を選択すればいい
- 国外居住親族(非居住者)の場合は医療費控除の対象にならないそうだ
- 居住者が海外で医療費を支払った場合の金額の計算は、支払った日の電信売買相場の中値(TTM)を使うそうだ
必要書類
扶養家族が海外にいるということで必要になる書類がある
「親族関係書類」と「送金関係書類」だ。これらの書類が必要ということなのだが、ただし書きがある
『ただし、給与等(公的年⾦等)の源泉徴収や年末調整の際に、源泉徴収義務者に提出し、⼜は提⽰したこれらの書類については、確定申告書に添付⼜は提⽰を要しません。 』
年末調整で会社に提出しているので添付しなくていいということで、ありがたい
提出書類
入力が終われば必要な書類は全てプリントされる
最後のページに「提出書類のご案内」がある。添付書類の準備は、「本人確認書類」と「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」とある
本人確認書類はマイナンバー記載ありの住民票と運転免許証のコピーで大丈夫だが、株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書が分からない。サイトを調べてみればちゃんと様式が用意されていた
ただ、案内文には下記の記載があるのだが、自動で作成してくれるようなところはなかった。確かに同様の内容を入力する画面はあったが、そこに入力することでこの様式を自動で作成してくれるわけではないようだ
『なお、国税庁ホームページ【https://www.nta.go.jp】の「確定申告書等作成コーナー」の画面の案内に従って収入金額などの必要項目を入力することにより、この明細書や確定申告書などを作成することができます。』
結局、自分で記入して作成した
提出
提出は郵送でも大丈夫ということだが、せっかくなので税務署に持参することにした
税務署での受付には予約が必要という話も聞いていたのだが、これも調べてみれば、オンラインで書類を準備して提出するだけの目的であれば、予約は不要との記載があったので直接持参した
窓口へ行って書類を提出し、控えの書類に受領印をもらって持ち帰って書類の手続きは完了
支払い
支払いには特に通知があるわけではなく、申告に基づいて計算された金額を支払うだけだ。何か間違いがあったらどうするのだろう、と気になるのだが、書類を提出した際に聞いてみると、そのまま支払いして問題ないとのこと。間違いがあれば記載した電話番号に連絡がくるということで、金額が変ればその時に精算手続きについて案内されるということだろう。まぁそういうものだろうということで支払い手続きだ
支払い方法はいろいろと用意されている。インターネットバンキングもできるようだが、こちらはe-TAXでの申請が必要ということなので、今回は使えない。選択肢は税務署の窓口かコンビニかクレジットカードというところだが、クレジットカード払いにした
少額であれば現金で支払ってもいいかなと思っていたのだが、そこそこの金額を支払わなければならないのでクレジットカード払いにしたのだが、手数料が高い^^
それでもポイントと相殺すれば負担は減らせるからよしとしよう
こちらからオンラインでクレジットカードで支払いを済ませて無事初めての確定申告は完了!
終わってみれば
確定申告も終わってみればこんなものかという印象はある
やはり知らないことに対する不安が一番の心理的ハードルだった。一度経験してしまえば次からはそれほど悩む必要もなく手続きはできるはずだ
オンラインで書類の作成ができるのはありがたく、何度でもサイトにアクセスして情報を入力すれば操作自体にも慣れてきて不安はだんだんと解消されてくる
知らないことに対する不安はただ経験してみればいい。間違っちゃいけないと思うから変に意識してしまう。間違ったら修正すればいい。間違う人は他にもいるし、間違わない人はいないのだから
これもいい経験だ
【参考】画面遷移